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本日、夕方5時。下北沢に到着した。
新幹線ならば一時間と少しで行き来できる名古屋、東京間を1971年のワーゲンで5時間走った。

途中眠気を吹き飛ばすようにふざけ合いながら帰る東名高速。
相方にYouTubeで色んな音楽を検索してもらい、色んな音楽も聴いた。
久しぶりにブランキーでも聴くかとか、やっぱりジュリーだよね、だとか、尾崎豊もかけたと思えば、スタークラブのソリッドフィスト、終いには森進一の襟裳岬、そして吉幾三のオラ東京さ行くだ、など、無茶苦茶な選曲で眠気を吹き飛ばしながら、結局shogunのBad cityで東京に着いた。

下北沢のマルに寄り、帰り道に用事を済ませて今帰宅。

今回の旅はある意味すごい旅だった。
20年以上会った事もなかった一番初めの彼女との偶然のような再会、そして一番初めに結婚した時の娘に会い、最後は野暮用で2度目の家庭に寄り、今狛江にある自宅に着いた。

死期が近いのかしら、と思ってしまうかのような偶然。
生きながらにして見る走馬灯のようだ。

突っ走ったバルパキートの仕事も一旦、一区切り。明日からは代官山のレストランでの料理長として秋まで働く。

今、一人狛江の自宅でコーヒーを飲みながら、ただただ呆然としている。
しばらく使わないからと、業務用の冷蔵庫のスイッチを切ると、今まで寝る時にも気になっていたブーンという騒音も消え、真夜中の田舎のように静かだ。

あっという間にまた夏が来るのだろう。
そしてあっという間に秋が来て、また、レストランの仕事がひと段落したら、私はこうして、ただただ呆然とするのだろう。

一つ一つ、目の前にあることを思う存分、楽しんで行こうと思う。損得などで動くのではなく、私にとっては、ただただ楽しいかどうかが全てなのだ。
楽しそうな事、そして求められた事は、精一杯やってみよう。そうしていれば、楽しい事は、向こうからやってくる。そんな気がしているし、実際、今までもそうだった。
今、楽しくない人の所へ、楽しい事などやっては来ないのだ。私はそう信じている。

人には恐らく、持って生まれた性能のようなものがある。
色んな努力は怠らなかったつもりであるが、私は大変な飽き性であり、そして退屈になったらすぐに次、と身のこなしも早い。
これは欠落などでもなんでもなく、これは私の性能、個性であると、私は最近になって自分を理解したようだ。
そして、そのままに生きて、自分だけが出来る表現で、人に何かを伝える事は出来ないだろうか、と常に考えるものである。

またグルーッと大きなサイクルを一周したような感覚。
これからの私の人生は第何部の第何章なのだろうか。
細かい事などどうでも良いが、私はどうやらまたスタート地点に立っているようだ。


帰り道、東京の街が見えてきて、ホッとする私。
いつの間にか東京が、私の故郷のようになっていたのに気付いた。
今日は久しぶりに一人きり。
大好きな映画でも観ながら、うたた寝するように夜を眠ろう。

ただいま東京。
おやすみなさい。
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