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とりあえず。
皆様、あけましておめでとう!
私は、Pooという町を過ぎた辺りの海辺
にテントを張り、そこで新年を迎えました。
本当は新年くらい、町で明かそうと思っていたが、どこも閉まっていたので仕方ない。
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しかし、この日は夜は満点の星となり、とても普段では味わう事の出来ない年越しとなった。
いっぱいの流れ星。遠くで年明けの花火の音が聞こえる。
年が明けた瞬間、一人、見渡せば海と草原しかない場所で、あけましておめでとう、と叫んだ。いやいや、まだまだ足らないな、と独り言。もう一度、叫んだ。
願い事をする。こうなればいいな・・・と言う事。でも、やはり違うな、と思った。みんな、幸せでありますように。ものすごく、ありきたりな言い方だが、もう本当にこれしかない。そう思った。
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7日目は、51km。やはり山道ばかりなので、距離は稼げない。50〜70kmが限界のようだ。北の道は想像以上に険しい。Comillas手前に草原を発見し、そこでキャンプ。ギターを弾いて曲を作った。Requejadaという町では、とても歓迎された。やはり村は良い。そしてカミーノという道も。自転車なので、カミーノから逸れる事もあるし、そうなれば少々不安にもなるのだ。もう勘だけが頼りになる。黄色い矢印もほとんどないのだ。そして、大きな町は、入り込むと抜け出すのに1時間ほどかかってしまう。黄色い矢印も殆どないし、思うように走れないのだ。
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8日目。58kmで先ほど言った場所でキャンプ。年越しだ。
途中、Comillasという町で、水と食料を補給。チーズ、フエというサラミのような物、そして安いウイスキー。物乞いに話しかけられ、2ユーロくれと言われたが、断った。良い男だったが、巡礼者から集るべきではない。
次の町に行く途中、ドライブインを見つけて軽く食事。急いでいるときは、決まって昼飯は、こういった場所でサンドイッチを食べる。男が話しかけてきた。どこから来たんだ?イルンからだ、と言うと、お前はチャンピオンだな!と笑った。
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9日目。66km。朝は、海の近くだからか、もの凄い湿っている。テントもびしょびしょだ。テントを張る所は本当に考えねばならない。しかし、昨日は仕方なかったのだ。
この日は、途中Ribadasellaという町で水を補給し、やっていたパン屋で長いフランスパンを買った。後ろの荷台にパンを突き刺してやった。思わず笑ってしまう。
Sebrayuという町を目指す。この辺は、遠くから見ても霧がかっており、とても寒い。キャンプはとても止した方が良さそうだ。すると湿地帯のような村に一件だけアルベルゲがあった。一般の家が鍵を持っていて、そこで鍵を受け取り、私しかいないアルベルゲに泊まった。その鍵を持っていた女主人がとてもいい人で、ジャガイモを2つと玉子を2つくれた。そしてアルベルゲにはビールの自販機があったのだ。もう、死ぬ程喜んだ。
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ジャガイモと玉子を、フリットにし、もぐもぐと食べた。思えば玉子なんて久しぶりだ。もう言う事はない。アルベルゲの中が妙に寒いが、毛布を何重にもして10時間も眠った。
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10日目。この日の目標はGijonという大きな町を越える事。大きな町に滞在したくない。しかしながら、このGijonまでの道が、本当にしんどかった。もう一つの山の頂上まで行くというルートなのだ。
しかし、ここの途中は、オリジナルの道という道と、北の道の二つの道の分かれ道がある。とても簡素な印だが、なんだか妙に心に染みた。ここまでやってきたのか・・・と。距離はもう500kmを超えている。もう決めていたのだ。迷わず北の道を行く。
Gijonに着き、やはり大きな町だな、と周りを見渡すとバーガーキングを発見。もうここで済ましてしまおうと迷わず入る。なんだか感じのいい店員さん。それだけで癒される。一番安いチキンバーガーを頼んだが、付いてきたポテトまで食べきれない。持っていた袋に入れて、夜に食べる事にする。袋に入れる時、少しだけ周りの目が気になった。
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そとに出て、海辺で一服していると、お爺さんが話しかけてきた。イルンからだ、というと、昔の女が、イルンで床屋をやっているよ、と笑いながら言う。そして葉巻を一本くれた。思いのほか話し込んでしまった。今からシードラを呑みに行こう、俺のおごりだ、と何度も誘ってくれた。しかし、先を急がねばならない。ここに私の寝床はないのだ。記念に写真を撮ろうと言うと、喜んで撮ってくれた。
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この日はAvilesと言う町を目指したが、着かず、AS-19というトラックがビュンビュン走る道の脇に見つけた草原でキャンプ。最後には雨にやられ、ずぶ濡れのままテントを張った。夜には風も強くなった。しかし、海沿いのキャンプを思えば、随分とカラッとしていた。雨も夜には上がり、寝袋も湿ることなく、温かく眠れた。ダウンの寝袋は湿ると、本来の保温力が発揮されず、急に寒くなってしまうのだ。
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11日目。今日だ。今日は初めから幸先が良かった。
走り始めると、間もなく昨日の目的地であったAvilesに着いたし、すぐにいい感じのバルもあり、朝からコーヒーも飲めた。会う人も感じのいい人ばかりだ。
Avilesでも男に声をかけられた。迷ってるとこっちだぞ、と教えてくれた。途中、買い物をしようと自転車を停めようとしていたら、またその男。この辺は気をつけろよ、という。色んな事情を知っていそうな、この男が言うのだから間違いないだろうと思った。場所を変え、人通りの多い場所に出た。
いい感じのバルを見つけ、そこで少しばかりWiFiでFacebookを。余りにWiFiが遅くて、すぐに断念した。
今日の目的地はSoto de Luina。
少し、距離は短そうだが、またアップダウンもきつそうだし、その先は、もっと険しそうだ。今日は、Luinaで一泊し、アルベルゲがあったらそこに泊まろうと考えていた。
きつかったが、今日は予想以上に早く目的地に着いた。2時半頃だ。アルベルゲの場所を訊ねたバルもいい感じ。もうここに泊まって、洗濯物をしたり、ブログを書いたりと、ゆっくりしよう。そう思った。
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また一人きりのアルベルゲ。シャワーも熱い程だったし、洗濯物も干し放題。なんだか温かい場所だし、もう幸せだ。これ以上言う事はない。
今は、やる事のすべてを終えて、バルでビールを呑みながら、これを書いている。只今、午後5時半。段々と地元の人達が集まってきた。
ブログもこの辺にしておこう。

しかしながら、一日一日、いろんな事があり過ぎて、一度にはとても書ききれない。本当に、日本に帰ってから、時間をかけて書き留めておきたいものだ。

毎日毎日、ハアハアと息を切らし、泣いたり笑ったり。ただね。びっくりするくらいに感情が湧き上がる瞬間がある。本当に、そんな時は飛び上がるのだ。やったぜー!!!って。

みんな、良い年になりますように。