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このところ、天気がいい日が続く。今日も仕事を終えてから、煙草を買いついでに散歩する。もう、煙草屋のお兄ちゃんとも顔見知りだ。
帰りには、ここ最近よく行くバルでコーヒーを。ここは、お婆さんがいつもカウンターに座っていて、客が来ると席を立つ。ガラス張りで店内でお婆さんが座っているのが見える。そして私の姿を見て席を立つのも見える。ふと笑みが溢れるような、こんな小さな事が嬉しい。
帰り道、少し良い写真が撮れた。私の前を行く老夫婦。手をつないで夕暮れ時の散歩をしている。ここでは、こんな老夫婦を見る事は少なくない。とても仲がいい夫婦が多いようだ。だが、今日見た夫婦は特別可愛らしかった。
風景だけではない。やはり、人を見たり、会話をしたり、人の心に触れて、その場所をリアルに感じるのだと思う。そんな気がしてならない。

昨日はするべき事を全てした後、久しぶりにiTuneで映画を観た。『フローズンリバー』。いい映画だった。こんな映画を観たい気分だった。クリスマス前のニューヨークとカナダの国境沿いの町での出来事。クリスマス前のスペインとフランスの国境沿いの町に住む私は、スゥーっと物語に入り込んでいった。何が良いとも、何が悪いとも言わない。ただ、その両方が存在していて、それがそれぞれに生きている。ほんの少しの優しさを持って。そんな物語が好きだ。
自分の決めた信念の扉を、全く違う人間に開くのは、ほんの少しの優しさだと思う。全く違う人間と、少しでも心が触れ合った時、成長した自分を感じる事が出来る。信念を貫く強さと、ほんの少しの優しさ。その、どこか矛盾した2つを共有する柔らかさ。そんなものを大切にしたい。
そんな事を感じる、ちょっとあたたかい物語だった。


友人に借りたDVDも毎晩観ている。今は攻殻機動隊。何気にきちんと観た事がなかったが、面白い話だ。少佐、実に格好いいじゃないか。今は2nd GIGの中盤。思い出を預ける店が少佐の前に突如現れ、その店に置かれていた少年と少女の義体の事を、店主に聞かされる話。心に染みた。このアニメがぐっと好きになってしまった話だ。
スペインで攻殻機動隊を観ているなんて、少しおかしな気もするが。

今週の休みも終わり、もう私が働いている間に休みはあと一度しかない。少しずつ荷物をまとめ始める。なんだかこの作業も懐かしい。今年の春にしていた作業に良く似ている。
昨日観た映画のせいか、なんだか、少しあたたかい一日。少し、という言い方が妥当かどうか分からないが、なんだか、その少しがキーワードな気がする。
そんな一日だった。
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