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昨日はバスでビルバオへ。
旅の準備の為だ。
水を入れるボトルや、燃料を入れる為のボトルなど。
途中、しばらく町がない時の為に、水は6Lは確保しておこうと思っている。

前に、冬山で活躍してくれたNalgeneだ。私は、これをもの凄く信頼している。
あまりにも寒かった時、熱湯を入れても大丈夫な、このボトルは、湯たんぽ代わりも務めてくれた。

近くのデパートにも模倣品はあったが、これだけは譲れなくて、それを探す為だけに、ビルバオに来たと言っても過言ではない。
希望通り、Nalgeneを手に入れたし、MSRのフュエルボトルも手に入れて満足だ。
ガソリンではなく、これにアルコールを入れて行く。一応、ガスのバーナーも持って行くが、これは予備で、基本的にはトランギアのアルコールバーナーを使う事になるだろう。大量のアルコールが必要なのだ。おそらく、町にいけば、消毒用アルコールくらいなら手に入るだろうと、予想しての事だ。

前にも泊まったホステルに一泊。
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そして、旧市街にて、たっぷり食事をし、早めに寝て、翌日はグッゲンハイム美術館へ行ってきた。

美術館など、久しぶりだ。
素晴らしい美術館だった。鉄の町であったビルバオが、鉄と共に衰退して行く中、何億もかけて作られ、そして僅か数年で、元を取ってしまったという、ものすごい美術館。ビルバオ復興の象徴と言ってもいいだろう。
不規則な建物の中は、歩いているだけで楽しい。
ここはどこかに通じているのかな、なんて入ってみると、行き止まりだったり。
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可愛らしいので、写真を撮ると、なんだか絵画のようだ。

その一つ一つを見ながら、思う事。私には作者の意図までは分からないが、これは一つ一つ、メッセージなんだ、と改めて思う。
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そして、いろんな角度から見えるようになっている作品たち。物事は、いろんな角度で見なければ、本当の事は分からないんだよ、と投げかけて来るかのよう。

歩きながら見ると、万華鏡のように姿を変える作品。じっとしてても何も見えてこないよ、と言っているようだ。

保育園の子供達が、団体で来ていて、子供達がはしゃいでいる。が、その声も気にならない。というより、響き方が気持ちいいのだ。ひょっとして、この建物は、そんな事まで考えて設計されているのだろうか。
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花のようにも、そしてノアの箱船のようにも見える、蒼々たる美術館だった。

自分と向き合う事。見る、と言う事。そして、自由。
そんなものを、感じさせてくれた。

関係ないとも思うが、一つ。
いろんな事を感じながら、思い出した事。
ネットなどを見ていると、普段テレビも見ない私には、新鮮に見えるニュース達。
私はいくらか離れて見れているから、何となく思う事。

最近の日本。なんだか冷静さが欠けている気がする。もちろん全てではないと思うが、ネットの中だけでは、こう写ってしまう。
原発、それを取り巻く問題、批評、批判。
そして、住みながらにして、自国の不評。
完全な他人事もどうかと思うが、他人事のような冷静な視界も、大切なはずだ。
白か黒か、はっきりした世界など気持ちが悪い。
白か黒かは、この際問題ではない。それはマイケルジャクソンだって言っている。

何を選んで、その為に何をするのか。そして、どうしたら何が解決するのか。
問題がすり替わってきている気がしてならない。あの人は正しかったかどうか、などはどうでも良い事だし、それがどうにもならなかった、という結果がこの場合すべてである。

なぜか。
考えれば分かるのだ。考えるだけでは、どうにもならない重要な事もあるが、大抵の事は考えれば分かるのだ。


私は、スペインに旅立つ前、その準備のため、新宿を歩いていた。
西口のロータリー辺りで、大きな音楽が聴こえた。近づいてみると、これはただのライブではなく、選挙に絡んだ、何かのようだ。
ふーんと、ただ見ていると、ホームレスの男が、歌う男に、何か言っている。
歌う男は、おっさん!俺は国に許可得て歌ってんだっ!と怒鳴り、文句があるなら、マイクで話せよ、とマイクを近づけた。
マイクが、ホームレスの男の声を拾う。
格好なんかどうでも良いんだよ!と言う、ホームレスの声が新宿の町にこだました。
歌う男は、格好なんか気にしてないから、短パンで来てんだよ、と言い返していたが、私はもうその場を去った。
なんの闘いだったのだろう。
彼は誰の為に歌っていたのだろう。
不思議な気持ちになったのを覚えている。

しかし、ネットを見ながら、これを思い出すのだ。


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カフェでその建物を見ながら、コーヒーを飲む。
雀が、ものすごく近くまでやってきた。やけに太っている。
こりゃ、色んな人にエサ貰ってるなー、などと独り言。
こんな事が、なんだか嬉しいのだ。