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昨日、今日と風が強い。
そんな中、また自転車で国境まで行く。気に入ってしまった。
国境。それは生まれて初めて見たものだし。

帰りの高速道路のような道も好きだ。遠くに城の跡のような建物が見える。途中、橋の上から見える、川沿いのこじんまりとした小さな住宅街も好きだ。

ドライブインの奥まった所にあるバルに、2度目の来店。大して美味くもないのだが、何だかそれが良いのだ。白髪のじいさんが、愛嬌よくビールを注いでくれる。

小銭がやけにあったので、きちんと小銭を計算して払うと、ペルフェクト!と言ってくれた。
こちらの人は、よくペルフェクト!と言ってくれる。
直訳すれば『完璧だ!』なのだが、何だろうか、随分嬉しい気持ちになるのである。
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帰り道、レストランの近くまで来ると、いつも水の少ない目の前に流れる川の水が、たっぷりと流れていた。なんでこんなに増えたり減ったりするのかは分からないが、なんだか可愛い川であり、水がたっぷりだと、脇の家々も、いつもと違って見える。
風の強い午後、洗濯物が風に揺れている。
そこに住む住人の生活を想像してみると、温かい気持ちになった。
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目の前には倉庫のような建物が建ち、その向こうには、私の登った山、ペニャが見える。

風の強い日は、とても好きだ。自分についた色んな埃が、洗われるかのようだ。


今週もいろんなことに気付かされる。
自分の好きなものをいろいろと、挙げてみた。
映画や本や、いろんなものだ。

すると、どれもこれも旅に関係するものだった。
旅。したかったんだね。と、何となく独り言が漏れる。

物語を作りたいんだと思う。音楽にしても、料理にしても、旅にしても。
震えるような。感動したいんだと思う。

ふと、旅の疑似体験を頭の中でしている事が多い。
海岸を歩きながら、ここは砂漠なのだと、思いながら歩いたりだ。
昔からだった。

旅を目の前に、辛いことを想定してみる事も増えてきた。
そんな時、山に登っていた時の事を思い出す。
厳冬期に一人登った初めての山。足が云う事を聞かなくなり、自分の足をトレッキングポールで殴りながら、なんとか着いたあの山。

ただただ、M氏と歩き続けたあの4日間の正月登山。親指の爪は壊死し、それでも雪の中を歩き続けた。

私は強い。強くなった。だから、大丈夫なのだと、強がりじゃなくそう思えるように育ててくれたのは、喧嘩でも、不良時代でもなく、間違いなく、あの山たちだ。


音楽。私は、ブルーハーツが好きだ。思えば、初めてきちんとギターで弾いたのも『人にやさしく』だった。そういう今もヘッドホンでブルーハーツ。
大音量過ぎて、頭の中がブルーハーツでいっぱいだ。
もちろん、他にも好きなものはある。ただ、頭にいつも流れている気がするのは、このパンクロックだ。
モヒカンでもない、革ジャンも着てない。でも、パンクロックだ。格好なんてどうでも良いのだ。
この意味が本当に分かる人は、実は少ない。そんな気がする。

想像する。
旅の途中。どうしようもなく辛いとき、このブルーハーツが頭の中で、大音量で流れる事を。
そして、大声を出しながら、立ち漕ぎして進んで行くのを。

大好きな漫画『ボーダー』にも出て来る、中東の砂漠をも。
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この窓から見える景色。目に焼き付けておこう。
ここから始まった事も沢山ある。
私にしか出来ない事、それが分かった時、目の前にあった景色だ。