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今日は仕事が終わってから、久しぶりにこの街を随分歩いた。
歩くのはいい。少し忘れていた。この所、自転車ばかりだったからだ。
自転車もいいが、やはり歩く事には、かなわない。

アレサンドロの置き土産を一服し、お気に入りのブーツに履き替え、海岸沿いを散歩した。
iPhoneからは、久しぶりのボブマーレー。
ボブマーレーは、本当に神だ。必要な事。自分のやりたいように何かを成し遂げ、それが尚、語り継がれる事。それは、もう神の域だ。
そんな人が、今まで何人かいて、何人か知っている。

久しぶりのダナーブーツ。
私は、どうやらこのブーツが本当に好きなようだ。
歩きたくなる靴。歩かされる靴だ。

歩くと、足が喜んでいるのが分かる。
このブーツも、もうABCマートだかに吸収されて、無くなって行くようだ。
時代は変わる。だが、待ってくれ。
私は少し、悲しい。
このブーツがまた、復活する事を信じている。
ABCのなんとかモデル、などではなく、きちんとした意志を持ってだ。
私の足は、本当にこの靴がしっくり来るのだ。このブーツと、スマートウールの靴下の組み合わせに、今の所、勝るものはないだろう。

歩きながら、晴れ渡って行く胸の辺り。
なんだか少し、色々支えていたようだ。

周りを見渡し、なんだか外人ばっかりだなー、と今更ながら笑えてきた。
私が外人なのだが。
どうやら、まだまだ私は頭で考え過ぎである。
もう少しの所で、思い込みや、決めつけに苛まれてしまう。

いつも、思う事。
音楽は、先に楽譜があった訳ではないと。
音楽があって、それを残す為にあったものだと。
楽譜はありがたいが、時に楽譜が邪魔をするのだ。

今日、あまりにも外人ばかりで(すみません、敢えてこう言います)全部、同じ考えの、自分とは違う人達、とあまりにも思ってはいなかっただろうか。と自問自答もしたくなった。

確かに外人だ。人類みな兄弟、と呑気に言ってられない程、外人である。
ただ。
外人だって色々いるのだ。当たり前の事を言ってしまって申し訳ないが、私はまた、ぐるっと回ってここにいる。

私は、子供が好きなんだよね、などという男を信用していない。
子供だって色々いるからだ。むかつく子供だっているのだ。
イメージ操作も甚だしい。

うん。話が逸れそうだ。

とにかくだ。色んな人がいて、私も外人ながらに色々で、もしも、あ、日本人か、で済ます外人がいたとしたら、私は、お前はそういう外人なんだな、と思えばいいわけなのだ。
実に分かりにくい表現で申し訳ないが、とにかく、何だか気分がいいわけです。

外国に来て、私の事、誰も知らないんだーなんて、手を広げて自由を感じる人もいるのだろう。
が、私はそんな事は、前々から自由であったわけで、こっちにきて、自由感は特別に感じていない。
むしろ、なんだか、気がつけば人の目を少し気にしていたようだ。
町を歩いている時に1〜2度、中国人め、と人種差別的な対応を受けた事が原因だろうか。小さな子供に、Chino!と中指を立てられた事もある。中国人になんの恨みがあるのだろうか。

今日は、どこか、家の近所の下北沢辺りを、寝間着で歩いてるかのように、自由を感じた。世界がじゃない。私が、だ。
なんと思われてもいい。日本人て、変なんだなと、私のせいで思われてしまったら、申し訳ない。私のせいではない、その外人のせいです。

知らないうちに、小さい事が、少しずつ、変わっているのだ。
時に、自分が知らない自分の部分に、驚く事だってあるだろう。
いつの間にか、旅の途中、というより、ここで生活感が出てきたのかも知れない。

なんだか、また一周したみたいだ。
自分の中にある螺旋階段みたいなものを。

しばらく、少し歩こう。自転車はこれから、嫌という程、乗るのだから。
歩く事。
これ以上の原始的な、意思表示というものは、ないように思われる。

いやはや、こんなに外人、と言ったのは初めてではなかろうか。敢えての発言、申し訳ない。
スペインでは外人、の私です。