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今日もまた一つ、やる事を終えた。
毎日、毎日、やる事が終わっていく。

60リットルのバックパックを買い、必要なものを一通り揃えた。
向こうに行って、どんな日々が待っているのか、正直分からない。

考えて、やはり山に登る時と同じような装備で行くことにした。
動きやすいようにバックパック一つに詰められる分だけを、これからの生活の全ての荷物とする。

野宿もできるようにシュラフとシュラフカバーを、簡単なクッカーを持っていく。

連絡を取り合う為にPCを買った。これだけは他の荷物に比べて、えらくハイテクだ。
これでSkypeとメールが出来る。
子供たちの成長も見ることが出来るわけだ。

服装は、完全に山の服だ。
何と言っても、かさばらないし、濡れないし、動きやすい。
もうそれしか持っていかない。
靴も山にも登れるブーツ一足のみ。

あとは、日本語訳の本を何冊かと、3日〜4日分の下着類だけで行く。

後は全部処分だ。
自転車も友達が買ってくれる事になった。

あと残り三週間。あっという間だ。


この間は友人の提案で男二人、午後3時に浅草は雷門で待ち合わせ、並木藪から始まる、ちょっとしたグルメツアーを敢行した。

素晴らしいツアーだった。寿司やのコハダは最高だったし、広尾のメキシコ料理をたらふく喰い、一杯4000円もするテキーラも官能した。

彼の餞別という何とも素敵な夜だった。

何だろうか。この感じを二十年程前にも感じた事がある。

東京に出てくる時にも同じような事があった。
ススムくん、というパンクの先輩と二人で呑んだ夜がある。
少し面倒な、少し怖がられるような先輩だったが、俺は何故だかこの人が好きだった。

学校も全然別で、俺はパンクでもなかったので、そんなに面識はなく、話すようになってまだ日も浅かったのだが、俺が東京に出るという話をきいて、飲みに行こうと誘われた。
板橋に住んでいた事があるらしく、その時の話をしてくれた。
応援してくれていたのだ。

何だか不器用な、少し可愛らしい先輩だった。
どうしているのだろうか。いつか会いたい人の一人だ。


偶然、久しぶりの人も店にやってくる。
店が今月いっぱいだという事も知らずにだ。
何だろうか。人間て凄い。

今日はこれから、家の不動産と、店の不動産に最後の手続きを終わらせ、ちょっと皮膚科に行ってくる。

歯医者などの治療もやれるだけやってからスペインに渡りたい。

最近、友人に紹介を受けた、気功の先生の所へ通っている。鍼治療なのだが、実際に鍼は打たない。
これが実に素晴らしい。
まだ二回目だが、恐ろしく調子がいい。

スペインに行くまでにあなたを、本来の身体に戻します、と言うので、お願いします、と言った。

目の見えない筈の先生が、あなたは良い男ですね、と言う。
何だか素直に嬉しかった。

いや、しかし、人間て凄いね。
もう何だか、全部凄いわ。